「 寥 」







「 寥 」


夜の空、火球が一瞬の閃光を描く

雪が深々と空から舞い落ちる

子猫が必死に誰かを呼ぶ声がする

美しい音楽に思い出される肌の感覚

そんな景色のなかで息を吸い
残り火のような体温が甦るとき

しまってあった記憶
忘れきれない思い
湧くように溢れそうに

それを
もう一度
静かに地層の奥に戻す


2024年
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